ホテル・旅館を閉店するときの大量のごみ処分方法と業者の選び方

一般的なオフィスと異なり、ホテルや旅館を閉店する際は思っているよりも多くのごみが出てきます。普段出るような廃棄物は定期的に業者に回収してもらっていると思います。

しかし粗大ごみや電化製品の処分なども大量に発生しますし、適切な処分ルートに沿って廃棄しなければならないといった特殊な状況で何から手を付ければいいかお悩みではないでしょうか。

また何か効率の良い方法を模索していませんか?今回はホテルや旅館の閉店により発生する大量のごみの処分方法と業者の選び方について解説します。

事業活動によって生じたごみや不用品のほとんどは、回収・処分を業者に任せることができます。

この記事を読めば、思っていたよりも簡単であることに衝撃を受けることでしょう。

Contents

ホテル・旅館を閉店するときのごみの処分方法


冒頭でも触れましたが、家庭で出るものと異なり事業活動で使用したものは、排出事業者が最終処分まで責任をもって管理しなければなりません(産業廃棄物処理法)。

といっても自身で最終処分することはできませんので、産業廃棄物管理票(マニフェスト)をやり取りできる「指定・許可業者」に依頼することになります。

事業系ごみや物品の処分するには以下の3つの方法があります。

  • 市の処理場に持ち込む
  • 回収業者に引き取ってもらう
  • 元々契約しているゴミ処理業者に依頼する

具体的な手順や注意点について解説します。

事業ごみとして市に持ち込む

事業主自身で市の処理場に持ちこむ方法です。依頼する量や自治体の取り決めによって変動はありますが手数料は5000円以内と比較的安いです。

しかし受け入れ時間内での搬入や大きさの制限など様々な制約があります。また自身で持ち込まないとなりませんので、積み下ろしや運搬車両(軽トラックなど)を用意しなければならないといった手間があります。

複数回に分けて持ち込む場合には乗用車で間に合いますが、手間はかかります。

回収業者に依頼する

市の処理場に持ち込むことと反対に料金が高いです。業者によって異なりますが、2トントラックほどの廃棄量では約5万円になります。

しかし回収からすべて任せられることや自分の都合の良い時間に依頼できること(夜間に依頼できる業者もある)
多くの種類の回収物をまとめて回収してくれる(電化製品、書類ゴミ、粗大ゴミなど)

といった様々なメリットがあなたの手間を省いてくれます。

ポイント
費用は掛かりますが、無駄な労力を必要としないので他の作業もはかどります。
また状態の良い物品は高価買取してくれるかもしれません。

依頼料を半額以下まで落とせる可能性もあります。

元々契約しているゴミ処理業者に依頼する

元々契約している定期ゴミ回収処理業者でも閉店に伴う大量のゴミや粗大ゴミを回収してくれる場合があります(契約業者に確認ください)。

しかし普段の料金(月極など)とは別途で支払わなければならないことが多いです。契約業者に確認を取り、場合によっては他の回収業者に依頼しましょう。

無料で引き取ってくれる場合でも、条件が厳しいことがあります。

ホテル・旅館を閉店するときの作業ポイント

ホテルや旅館を閉店する際には以下の6つの作業を行っていかなければなりません。

    1. 取引業者への閉店通知や対応

→清掃業者、回収業者、リース業者(期間の満了や残高確認)、予約等仲介サイト

  1. 物件の明け渡し(賃貸物件)、譲渡や売却(所有物件)
  2. 廃業届や清算等各種手続き
  3. 従業員への解雇通知等対応
  4. 物品整理や処分
  5. 電気、水道、ガスなどの解約

これらのうち物件の明け渡しや譲渡、売却は実際に閉店する数か月前に行わなくてはなりません。

ポジティブに考えると、他の作業に数か月の作業猶予があるということになります。

ポイント
ホテルや旅館の閉店に伴う不用品やゴミは大量に発生し、この業種ならではの特殊な物品も多く出てきます。
後回しにして一度にまとめて行うのではなく、少しずつ整理・処分していきましょう。

そうすることで他の手続き漏れや物品処分費用で損をすることなく、スムーズに全体を進めていくことができます。改めてゴミ回収業者に依頼する場合でも、複数の業者に合い見積もりをとって慎重に選ぶ必要があります。

期間に余裕をもって行っていきましょう。

ホテル・旅館を閉店時のゴミ回収業者の選び方


ホテルや旅館を閉店するには、やるべきことがたくさんあります。

従ってゴミ回収業者に依頼することは、いかに手間を少なくできるかがポイントになるのです。さらにできるだけ費用を抑えていきたいものです。

天井に取り付けられている家具の回収も可能か

宿泊業では天井に打ち付けられた、または取り付けられた家具が多くあります。間接照明や棚、レール付きライトなどです。

注意
物件管理者や売却先がそのままでも良いと言ってくれればいいですが、通常は原状回復工事として取り払わなければなりません。

また自分たちで取り外して処分しようにも何十部屋分の作業は骨が折れます。回収業者側で取り外して回収してくれるかは、忘れずに確認しましょう。

大規模な回収に対応しているか

一般的なオフィスや飲食店などとは異なり、フロントや客室、事務所、調理場等どうしても規模が大きくなります。

費用面や手間を考えても中型トラックを用意できる業者に依頼することが得策です。

多くの回収業者は2トン(小型)トラックで対応することが多いですが、小型でも何台所有しているか、中型(3~8トン)トラックを所有し対応してくれるかがポイントになります。業者側に現場を見てもらい確認しましょう。

例えば3トントラックであれば1回で済んだのに、2トントラック1台でしか対応できなかったがために、料金が加算されることもあります。

費用が抑えられるか

業者によって様々な料金プランが設定されています。しかし問い合わせ前に入念に調べる必要はありません。

ポイント
安そうな業者を何社かピックアップしましょう。
次に合い見積もりしてもらい、その中で最も安い業者を選べばよいのです。

難しく考える必要はありません。廃棄物量や種類によって料金が変わってきますから、ホームページ等で入念に調べるのは時間と労力の無駄です。さきほどのトラック問題についても考慮しましょう。

高額買取が期待できるホテル家具


ホテル家具も多種多様ですので、この記事では高価買取できる家具は言及していません。

しかし高価買取が期待できるポイントをお伝えしたいと思います。

■ポイント1:ブランド品

その家具界隈で有名かつ高級なブランドとして知られているものです。

マイナーなブランドやノーブランドの家具は、一般的な買取業者では買取価格が安くなる傾向があります。

■ポイント2:状態

汚れ、傷、年式です。ノーブランドの家具でも著しい汚れや傷がなければ、高価買取が期待できるでしょう。

またベッドやソファなど人肌が触れる家具でも、高級ブランドで目立った汚れや傷がなければ非常に高く買い取ってもらえるかもしれません。

ポイント
また買取業者も様々で、汎用的に買い取ってくれる業者から専門的なジャンルに特化した業者もありますので、買取額に不満があれば他の業者に査定してもらうのも良いです。

このように柔軟に対処するためにも閉店まで余裕を持った作業スケジュールで行っていきましょう。

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