事務所をたたむ際には大量の書類を処分することになります。
そんな時大量の紙類を処理するシュレッダーがないとか、シュレッダーを使いすぎて壊れてしまったりといったことでお悩みではないでしょうか。
今回は多くの書類をシュレッダーを持っていなくても処理できる方法を紹介します。
数十枚の書類を一度に処理できる業務用シュレッダーが手元にない方が多いと思います。今回紹介する方法を参考に、書類の処理を早く終わらせて次の作業に移りましょう。
Contents
シュレッダーできる場所・サービス
最近では事業者のためのシュレッダーサービスが多く存在します。また書類の中には、情報漏洩に気を付けなければならないものもあると思います。
書類の量や機密保持などあなたの状況に合わせて、最適な方法を確認してみましょう。書類の処分におすすめの場所・サービスは今回、以下の4つを紹介します。
- クロネコヤマトのリサイクルサービス
- 持ち込みシュレッダーサービス
- シュレッダーのレンタルサービス
- 日本郵便書類融解サービス
それぞれ詳しく確認していきましょう。
クロネコヤマトの機密文書リサイクルサービス
書類の融解処理によってリサイクルするサービスです。専用廃棄ボックスの申込から回収まで事務所にいながら行うことができます。大量の書類を自身で運搬する必要がありません。
クリップ等の混入は厳禁ですが、少量の感熱紙、感圧紙、バックカーボン、箱を密閉する際に使用する程度のガムテープであれば問題ありません。
また廃棄ボックスのバリエーションが多く廃棄書類の量に合わせて選ぶことができ無駄なスペース、無駄なコストを削減できます。
1箱当たりA4用紙3,800~15,000枚まで
料金相場:2,000~30,000円(税込み)
持込裁断(シュレッダー)サービス
単純に裁断処理と融解処理を比べると、融解処理の方が機密保持性が高いです。しかし裁断処理でもサポート体制が整っていれば、むしろ融解処理よりも機密保持性が高くなります。例えば全日本機密文書裁断協会の持ち込み裁断サービスでは、裁断された書類の梱包(リサイクルセンターへ搬送するため)までの工程を自身で見届けることができます。また持ち込みであれば運搬費がかからないために、低コストかつ高い機密保持性で書類を処分することができます。
一般社団法人 全日本機密文書裁断協会
持込裁断(シュレッダー)サービス
シュレッダーレンタル 全国即納 e-TAMAYA
各社いろいろなサービス・サポートがありますが、それでも「機密文書を他人に任せるのはイヤだ」と思う方もいるかもしれません。そんなときに利用したいサービスが、シュレッダーのレンタルです。
特にe-TAMAYAのシュレッダーは一度に裁断できる枚数が15枚であるにもかかわらず10,000円もかかりません。
同性能のシュレッダーを購入しようとすれば、50,000円は優に超えます。事務所の片付けで一時的にシュレッダーが必要なだけであれば、レンタルで十分かと思います。裁断した紙類は事業家ごみ処理業者に依頼しましょう。
料金=レンタル料(税抜き)+送料
1週間:3,800円、2週間:5,700円、3週間:6,650円、1ヶ月:7,600円
北海道送料:3,700円、沖縄送料:7,600円、他送料:3,000円
※一部の地域を除き最短即日、日曜祝日以外の申込では1日程度で届きます。
書類融解サービス 日本郵便
郵便局でも書類の処分を行えます。日本郵便の書類融解サービスのメリットは、自身で書類を持ち込むため機密保持性が高いこと、追跡サービスにより運搬状況を把握できることです(簡易書留の追跡サービス同様)。専用のボックスを購入するデメリットはありますが、書類を入れやすい構造となっており、とてもラクに処分できます。
他にもクリップ、ホチキス、髪ファイル、とじひも取り外しが不要な点も良いです。また郵便局の受付時間内に持ち込むこと、日本郵便の料金後納契約が必要であることに注意しましょう。
溶解手数料715円+ゆうパック運賃+セキュリティサービス料金380円
ゆうパック運賃(北海道・沖縄は若干異なる)
→小箱(幅355×奥行き275×高さ215㎜、A4用紙2500枚入る):2425円(税込み)
→大箱(幅355×奥行き275×高さ435㎜、A4用紙5000枚入る):2685円(税込み)
溶解手数料に溶解証明書発行手数料含む
シュレッダーが使えないときの代用アイデア
各社書類裁断・融解サービスがありますが、自分で処理したい、できる限り費用をかけたくないといった方におすすめするシュレッダー代用アイデアを紹介したいと思います。
シュレッダーハサミを使う
労力的にシュレッダーには劣りますが、1,000円以内で処理することができます。
シュレッダーハサミを選ぶ際には、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 歯数が多いものを選ぶ
- 切りやすく負担の少ない構造(L字型、グリップの素材)
- 紙用、硬いもの(CD-ROMなど)用で使い分ける
100円ショップでも購入できますが、大量の書類を裁断する場合にはホームセンター等で、できるだけ性能の良いものを選ぶとストレスなく裁断することができます。
水でふやかしてちぎる
裁断処理よりもコストがかからず、ラクに行うことができます。
しかしシュレッダーほど細かくできないことがデメリットかと思います。できるだけ細かくするには、しっかりふやかしてこすり合わせるようにちぎりましょう。
燃やす
自身で焼却処理することはおすすめしません。焼却処理場へ持ち込みましょう。メリットは他の可燃物も一緒に処分できることです。
しかしリサイクルできず多くの二酸化炭素を排出してしまうことで環境に悪影響が出ることは容易に想像できます。
機密情報を安心して任せられるか
機密書類の処分で最も考えなければならないことが機密保持性です。
本来であれば、費用や手間よりも優先して機密保持性を考慮すべきです。最終的にはあなたの判断によりますが、できるだけ最終処分まで見届けられること、段ボールにまとめたなら段ボールごと処分できることなどを確認しましょう。
機密書類を外部に露出せず事業者の責務をもって最後まで見届けることが重要です。
シュレッダーサービスは実は安い
一度に2,3枚しか処理できない家庭用シュレッダーは高くても数万円で手に入ります。一度に数十枚を処理できる業務用シュレッダーは10万円を優に超えてきます。
シュレッダーサービスは高くても一回2,3万円ですので、半年に一回程度書類を処分するくらいであればシュレッダーサービスを利用した方が、無駄なコストをかけずに済みますよ。